Large-scale survey of adverse reactions to canine non-rabies combined vaccines in Japan
日本における(狂犬病ワクチン以外の)犬混合ワクチンへの有害反応の大規模調査[1] 下線クリックで論文
Vet Immunol Immunopathol. 2012 Jan 15;145(1-2):447-52.
a b s t r a c t 概説
犬混合ワクチン(狂犬病以外)は伝染性物質(ウイルス・細菌)から動物を守るために広く使用され、公共の健康における重要な役割を果たす。我々は日本において2006年4月1日から2007年5月31日を通して、ワクチン接種アンケートを動物病院に配布し、アナフィラキシーを含むワクチン関連有害事象(VAAEs)への大規模調査を実行した。有効な返答は573の動物病院で5万7300匹の予防注射された犬に対して得られた; 我々はおのおのの動物病院における100匹ごとの予防注射された犬のVAAEs情報を得た。
結果は、57300匹において、359の犬がVAAEsを示すことが判った。約1600接種に1回の頻度で発生した。
359匹の犬では、死亡1匹、アナフィラキシー41匹、皮膚徴候244匹,胃腸徴候160匹、および他の徴候において106匹(n = 299, 299/359:83.3%).
VAAEsの発現は予防接種後12時間以内でほとんどが観測された(83.3%n=299)。この研究では、アナフィラキシー事象は予防接種後60分以内に起こって、5分以内にこれらの事象の半分が起こった(46.3%n=19/)。診断を支持する追加情報はアナフィラキシーが報告された病院で再調査によって得られた。我々のアナフィラキシー犬の再調査では、31匹の犬で返答があった; これらの27匹は虚脱を示して(87.1%)、24匹はチアノーゼを示し(77.4%)、両方の徴候は22匹(71.0%)で現れた。より高率な動物のVAAEs,アナフィラキシー、および死亡は他国よりも日本で見つけられた。
簡単に解説すると当時の注射内BSA(牛胎児血清アルブミン)の量が近年かなり改善していることから、事故率も改善されているだろうと予測される。しかしながら、当時分かったことだが、2kg前後の低体重犬や、アレルギ―体質の犬への接種は十分に注意したほうがよい。また接種後数時間後に起こる顔腫れから注射の接種時間はできる限り午後はしない方が賢明である。残念なことは、このような大規模疫学調査は、これ以降15年近く実施されていない。個人的な見解では、証明はなされはていないが、犬・猫ワクチンに関して必要以上に接種することは懸念材料として自己免疫疾患の誘導が考えられる。
犬混合ワクチン(狂犬病以外)副反応 論文
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